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岸和田市 N邸 耐震診断
和泉市の耐震、水回りリフォームの正住です。
久しぶりに、耐震診断に行ってきました。
泉州地方に、多くみられるシコロ屋根の本格和風住宅。
昭和49年頃の建物だそうです。
その当時、一般的だった?外壁の仕上げ(腰壁板材+黒漆喰)です。
屋根の瓦もまだイケそうで、鬼瓦や棟廻りのノシ瓦、下り棟など、重厚感たっぷりな建物です。
このような本格和風の住宅は、現在では、減ってしまいましたが、
充分に魅力のある建物のように思います。
ただ、新築で、上のような住宅を建てる場合、竹仕舞をして、土壁を塗って、乾かして…、
それから、板張り&漆喰塗り仕上げなど、とにかく時間が、かかってしまいます。
今でも、ちょっと外れの郊外の方に行くと、土壁の建物が新築されているかもしれませんが、
大阪の住宅地で建てようとするのは、かなり難しいかもしれません。(。´・ω・)?
何故なら、どうしても工事の期間が長くなってしまって、近隣の人にご迷惑をお掛けするかも
しれませんし、何より、職人さんがいないのが、現状です。
今のご時世、少子高齢化で、特に職人不足が、深刻化しています。
色々な職種で、職人さんの数が足らなくなってきているのですが、
特に、大工さん不足が、深刻です。
現在、現役バリバリの大工さんも、十年先、二十年先には、高齢になっていくわけですし、
今後、若い世代が育って来なければ、”大工不足で、家が建てれません…”
なんて事態に、陥るかも…。
住宅メーカー他も、将来を見据えて、次世代の大工育成に力を注いでいるみたいですが、
いやはや、今後、どうなっていくのやら…。
N様邸の外周を見てみると、結構、基礎にヒビが、入っていました。
髪の毛くらいの細かいヒビなら問題ないのですが、上のような大きなヒビなら、
ちょっと問題です。雨水なども、内部に浸透していくでしょうし…。
建物の内部に入って、壁の仕様を見るのに、コンセントプレートを外して、
壁の種類や厚みなどを、確認しているところです。
それによって、耐震性が変わってくるので、詳細にチェック!!
床下や屋根裏にも、潜りましたっ~。(+o+)
本音を言えば、床下や屋根裏は、ホコリまみれで、狭いので這いつくばっていかなければならないし、
虫や爬虫類が、いそうで怖いですし、なにより、この時期、屋根裏は、地獄と思えるような暑さですし…。
でも、正確な調査データ確保のためには、自ら潜って調査をしないと気が済まないタチでして…。
部屋内からでは、決して分かることができないことも、実際に潜入すると、よくわかります。
上の写真でも、土壁が、梁までキッチリと塗られているかどうかで、耐力が変わってくるので、
土壁の状況がわかるようにして、パシャリ!
毎回、耐震診断は、三時間くらいの調査で、泥だらけになって、
終わったら、クタクタになってしまうのですが、人命を預かる大切な仕事として、
私自身、誇りをもって、取り組んでいます。
気になる結果は、またご報告します~( ..)φメモメモ