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大阪狭山市 T邸 耐震診断
和泉市の耐震、水回りリフォームの正住です。
今日は、朝から雨…。ウンザリ…。(*_*)
金曜日に、耐震診断に行って来ました。
昭和55年の木造2階建て住宅です。
まずは、外回りをグルッと一周…。
外壁を指で触ると、白い粉が指に付きました。
これは、チョーキング現象(塗装の表面が経年変化に伴い、塗料の顔料がチョークのような粉状に
なってしまうこと)と言って、この現象が出てくると、そろそろ外壁の塗替え時期になります。
現在、市販されている塗料の多くは、可塑剤が含まれているので、年数が経つと、
ヒビ割れが発生したり、防水効果が損なわれてしまいます。
当然、ヒビ割れ箇所などから、雨水が侵入して、雨漏れを発生させてしまう可能性があります。
雨漏れと言うと、屋根瓦が原因なのでは?と思いがちですが、
外壁から水が回っているケースも少なくないのです。(/ω\)
こちらのお宅も、外壁や基礎廻りに、けっこう大きなヒビが入っていました。
それから、建物内部に入り、各部屋の調査に移ります。
床や壁に劣化したところがないか、ヒビが入っていたり、欠けているところがないか…など。
ただ、耐震診断では、床や壁を壊すことなく見れる範囲までとなっていますので、
表面からの調査だけでは、壁材の仕様までは、わかりません。
そこで、コンセントのプレートを外し、壁の材質や厚みなどの仕様を、詳しく見ていきます。
壁の材質、厚み、釘の種類や釘打ち間隔によって、耐力が大きく変わってきます。
そして、屋根裏の状況。(*´з`)
雨漏れしていないか、木材などが腐食していないか、
屋根を支えている木材(母屋材や小屋束など)の接合部の状況などを確認していきます。
上の写真のようなカスガイ金物だけでは、大地震時に、破断してしまうかもしれません。
あと、屋根裏からは、内壁材の種類や筋交いの有無なども確認出来たりします。
そして、最後に、床下に潜入…。
昔は、材料や道具が、今と違ってあまり良くないため、(もちろん、単純に違反物件と言うわけではなく、
その当時は、一般的な工法であったわけですが…)
基礎工事をする際に、仮枠を組んでそこにコンクリートを流し込むのですが、
型枠のパネルが、コンパネ(表面がザラザラしている木質系の合板。正式名称、コンクリートパネル)だと、
上の写真のようなマメイタ(コンクリート表面がボコボコ穴が開いて、均一でない状態。別名、ジャンカ)が発生し、
基礎の精度が均一化しません。
大地震時に、破断することも考えられます。
早めの対策が必要と思われます。
ちなみに、現在では、型枠工事に金属製の物を使うため、マメイタ発生の可能性が極めて少なく、
また、仕上がりも、とてもキレイです。
お住まいの耐震性など、気になる方は、ぜひご相談を…(*‘ω‘ *)